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タイ古式マッサージ理論①


はじめに


マッサージは古来より体内を改善する自然治癒法として行われてきました。

また、マッサージによる治療は薬を使わないのでアレルギー体質の方にも最適で、古来から親しまれています。



タイマッサージの歴史


タイマッサージの最古の記述は、スコタイ王朝3代目のラーマカムヘン王(1239~1317年))によるものとされ、1986年マンゴー畑でラーマ4世によって発見されたラーマカムヘン大王碑文に、マッサージよる病気の治療にふれてあるとされています。(捏造とのウワサあり)


記録に残っているタイマッサージと医療の関係は1455年アユタヤ王朝時代に王室マッサージが設立。


西暦1661年頃(江戸時代4代将軍頃)のアユタヤ王朝27代ナライ王の時代、フランス大使サイモ―ン・ドゥ―ルヴェーの手紙には、当時は病気の治療のためにマッサージが行われていたと書き記されています。

この、古式マッサージは古代より、師から弟子へと口頭で伝承されてきました。


ラーマ1世は788年2年2ヶ月28日の歳月をかけてアユタヤ時代からあるワットポータラーム寺院を改修し、ワット プラチェ トゥポン ウィモンマンカララーム寺院(ワットポー)に改名、寺の医者や、民間の医者を集めて、タイハーブやタイ伝医学の知識を集め、この壁に刻ませました。

ルーシーダットンは、ラーマ1世のアイデアと言われています。


ラーマ2世は宮廷医に命じて、ワットラーチャオーロット寺院にタイハーブ、タイマッサージ、ルーシーダットンの知識を彫刻させました。


ラーマ3世(1824~1851)時代になり、劣化の激しかった土造りのルーシーダットン像を亜鉛と錫を使って80体作らせ、ポーズの効能を35人の王族、僧、詩人に詩の形式で刻ませました。

そしてそれを写本させたため、現存するタイ伝統医学やルーシーダットンの資料は、ほとんどが、この時代に作られ調刻されたものです。


西暦1906年ラマ5世の時代には王室専用医師が集められ、それまでパーリー語及びサンスクリット語で書かれていた文章をタイ語に集約し、王室医学書(タムラ―・ぺェーサッ・ソンクロ)としました。王室マッサージ法(タムラ―・ベップ・ヌワット・チャバップ・ルオン)もこの医学書の中に記されています。


西暦1962年5月30日ポン・トムヤーニム医師とそのグループにより古式マッサージ師によるワット・ポー・タイトラディショナル・メディカルスクールが設立され現在にも古代から伝わるマッサージ法を教え伝えています。


西暦1991年ワットポーマッサージスクールのガムトーン・タントンチッ氏により一般人にもわかり易くと解説付き絵図がまとめられました。その際講師18人により検討された結果、体の10本の主線を基本とし、その線に従って各ツボがわかりやすくしるされました。またねじる体位は安全なもののみ残され、行う前にその人に適しているか検討して行われています。

                         

                  (ワットポー校長 ピダー・タントンチッによる)



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